'92 DATSUN TRUCK (D21) LONG 2WD C5MT

こんな事してみました (其の七拾六)
【 FRP製ファンシュラウド製作 】

エアコンガスの充填でエアコンが復活したD21でしたが、その充填作業中に問題発覚というか案の定というかファンシュラウドが無いせいか停車状態では冷えた風が全く出てこないとの事。
それどころかそのまま稼動させるとエアコンのパンクは確実・・・と。
ファンシュラウドを付けないと今回ガスを入れた意味がありません。
渋滞時など「ここぞ!」という時に使いたいのが最大の目的なので。
で、以前から気になっていた電動ファン化をこの際に・・・と、グーグル先生にゴニョゴニョ。
チャネ状態に合わせたファンシュラウドを作るのが面倒臭く思ったので。←

でも調べてるうちに電動ファンのデメリットが気になったので試しにカップリングファンのままファンシュラウドをFRPで作ってみる事にしました。
僕の気になった電動ファン化のデメリット的考察は長くなるので
別ページにしました。
よかったらどうぞ。



まずは元型用に某部品取りのラヂエターを無段拝借。←
テーパー状にすれば整流効果が上がるのはわかっていましたが面倒なので()15mmのウレタンフォームを平貼りし高価な剥離テープの代わりにPP梱包テープで養生。


どの程度の強度が必要なのかわからなかったので今回は試作のつもりで#400のガラスマットを2プライ(2層)で積層。


少しでも面出しを楽にするためにPP板を載せて重しを載せ、


離型。


ファンが入る円形を作るのに型となるモノを探すも丁度良いサイズのモノが見つからなかったので三本ローラーを使ってボンデ材で型製作。


3本ローラーで曲げた1mm鉄板では真円に近付けるのが難しいですし仮に真円になっても簡単に歪むので作業台に真円を描きその線に合わせて点付けして固定しこれも#400を2プライで積層し硬化後に点付けを削り落として離型。


バリや余分な箇所を削り落して荒出ししたら本体と合体となる訳なのですが、本付けする前に現物合わせで確認したい=ラヂエターを外さなきゃなので
某イベント後の週明けに持ち越し。
ちなみにこれぐらいセンターがズレる予定ですが大丈夫なんだろうか?と・・・


外す前に今さらながら粘土を使ってファンとボンネットのクリアランスを確認。←
シュラウドの頂点はラヂエターキャップより15mmほど上に出るけどキャップ上で2cm近くありそうだしボンネットもスラントしてるからファン部分は大丈夫じゃないかな?と判断。

※現状の高低位置関係写真

ラヂエターを引き抜き、現物合わせで固定穴等の加工を。
ちなみに某部品取りのラヂエターとは微妙に違っていました。(※特に上のネジ穴位置が)


元々どんな固定方法でファンシュラウドが留まっていたのかすでに記憶が無いのでタッピングビス留めを考えて小細工をし始めるも「タイラップで十分じゃね?」と悪魔の囁きが聞こえ小細工は途中で放置。←
さらに加工の簡素化からワンピース状態でファンシュラウドの取り付け順番(方法)を変えようと思うもこの先この部分を必ずしも自分だけがバラすとは限らないので純正のような分割タイプに最終決定。

まぁ、当然の選択でしょうけどねw

寸法から「こんなもんじゃね?」と位置を決めて合体(固定)。
硬化後に開口部を切り抜いて分割部分を切り取り、


切り取ったパーツに小細工をし、


本体にも小細工をしてFRP製シュラウドが完成。

ちなみにあくまで試作品扱いなので面出しは一切していません。
決して面倒だったからでは・・・ ←バレバレだろw

タイラップで純正ファンシュラウドのように納める前にラヂエターに固定し、


下部分のパーツもタイラップで固定して無事装着完了。
  

諸事情により型となるボンデ材の幅が微妙だったので少々心配でしたがファンは一応隠れた風なので良かったです。


ただ、1mmボンデ材&三本ローラーでの型作りのため真円にならなかったせいなのか寸法だしがテキトー過ぎたのかわかりませんがセンター(頂点)が少々ズレてるようにも感じましたが気づかなかった事にしましたけど。←


ちなみにラヂエターキャップの開け閉めと見た目的に上部は斜め加工してあります。

まぁ、だから何?ですが。

エンジンを掛けてファンが当たらない事を確認しLLCを投入。
エンジンをバラした訳でもヒーターコアを外した訳でもないですが一応エア抜き作業を。


逆方向から。

なんとなく逆方向からも撮っただけで特に深い意味はありませんw



ファンシュラウドを装着した効果ですが停車時でも冷たい風が出てきました。
とはいえ、まだ気温がそれほど高くはないですし長時間エアコンを作動させた訳じゃないので盛夏での渋滞時にどうなるかわかりませんが一先ずは効果があったのかな?と。
ただ、「こんなに音がしたっけ?」と思うぐらい吸気音(?)が気になるようになりました。
まぁ、それだけファンシュラウド無しの期間が長かった=吸気音の記憶が飛んでるって事なんでしょうけど。

これで今回の作業が全て終了しました。
見ての通り塗装すらしていませんし面出しすらしていません。
試作のつもりで今回作りましたが、どうせ見せるエンジンルームじゃないしこの先不具合がなければこのままでもいいんじゃ?と思うようになっ(ry ←テキトー過ぎだろw


















あっ、
非力なエンジンな事もありエアコンが効くようになってもあくまで「ここぞ!」という時にのみ使う予定なので今までの夏仕様グッズはこれからも必須アイテムですけどねw



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